面接官の意地悪な質問
面接官は言葉の裏にある応募者のホンネを探ろうとしています。
例えば、「新しいことに挑戦する気持ちはありますか」という質問に対して「ありません」と答える人はいません、全員が「あります」と答えます。
面接官はこの応募者の答えを額面どおりに受け取ることはなく、本当にその気持ちがあるかどうかを、いろいろな角度から探ろうとします。
ときどき皮肉な質問や意外な質問をして、応募者の反応を確かめようとしているのです。
例えば、囲碁五段の免状をもっている応募者、非常に落ち着いている人で、面接官の質問に対してもきちんと答えてくれる人です。
面接官はこの人を見て、どこか型にはまっている感じで、その人らしさが出ていないと感じ、あえて意地悪な質問をして、この人の反応を確かめることにしました。
面接官 |
「囲碁五段というのはすごいですね。囲碁のどの辺が面白いのですか?」 |
応募者 |
「全体の調和を考えながら、全ての碁石を生かしていくところです。」 |
面接官 |
「しかし、仕事ではほとんど役に立ちませんね。」 |
応募者 |
(ムッとして、ちょっと熱くなって・・・)
「いえ、そんなことはありません、必ず役に立ちます。」 |
この態度から面接官は次のようなことを感じるかもしれません。
□すぐ興奮する性格かもしれない。
□自分のプライドを傷つけられるとカッとする。
□予期しない状況に弱い。
それまでは、用意してきたシナリオ通りの進行だったのかもしれませんが、何気ない質問を通して、その人の本来の姿が出て来るのです。
もし、この応募者が次のように対応していれば、事情は全く変わったはずです。
「確かに、仕事には直接役に立たないかもしれませんが、囲碁を通して学んだ大局観やバランス感覚は、メンバーの適性を考えながら仕事を進める際に威力を発揮してきました。」
面接官はあの手この手で、応募者のホンネを探ろうとし、意外な質問をされた場合にはその意図を見抜いて、慌てずに自分の考えを述べることで切り抜けられそうです。
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