面接はキャリアよりひたむきさ
面接は、紙に書かれた職務経歴やセールスポイントよりも、本人の生き様や価値観が表れ、日頃の姿勢が無意識に表れます。
「たいした経験も積んでいないのに不安・・・」などと自信がぐらついていたり、将来に不安を感じていたりする気持ちがあると、顔の表情や言葉の言い回しに必ず表れ、本来の個性や素晴らしさがかき消されてしまいます。
面接は１０〜２０分という限られた時間の中で行われますから、この短い時間内に、面接官に自分の良さを理解してもらう方法を真剣に考えるのです。
例えば、面接官の考え方や振る舞いは、会社の理念を代表しており、その視点で見てみると相手に歩み寄ることができるかもしれません。
自分の話しに夢中になると、その場の状況が読めなくなり、密度の濃いやり取りができなくなり、面接官の気持ちを動かすことはできないのです。
＜事例＞
太郎さん（３２歳）は、大学卒で技術畑の仕事をしてきました。
多くの資格を取得しており、自分のキャリアにも自信を持っています。
面接では、相手の心に響く会話をするというよりも、自分の言いたいことを述べる印象でした。
二郎さん（３３歳）は、高校卒で生産現場の仕事をしてきました。
これといった資格もなく、目だった実績もなく、地道に仕事をするタイプで、面接では、相手に与える印象が薄いため印象でした。
しかし、採用されたのは二郎さんだったのです。
太郎さんは、実績も実力もあるため、面接では自分の経歴をとうとうと話してしまい、面接の流れに気を配る細かな視点に欠けていたのだと考えられます。
一方、二郎さんは何とか面接を成功させたいと、会話の流れを大切にしながら、会社に対してどのように貢献できるかを具体的に伝えることができたと考えられます。
結局、面接で大切なことは、この「必死な気持ち」や「ひたむきさ」なのだと考えられるのです。 |
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