営業とコーディネーターの仕事
企業から派遣の仕事を獲得するのが、営業の第一の役割です。
最近では、大手企業を中心に、「派遣会社集約」(その企業の全派遣スタッフを1社の派遣会社にまとめて依頼すること)が増える傾向にあります。
派遣先にとっては、人事管理の手間を最小限に抑え、大量発注による値引きの交渉もしやすくなるというメリットがあるからです。
各派退会社では、このような派遣会社集約の流れによりシェアを拡大するための営業の競争が激化しています。
仕事の獲得という役割のほかに、派遣先の求める業務内容、就業条件の確認、料金交渉、派遣制度の説明なども営業の役割です。特に、派遣のトラブルには、業務内容に関することが多いため、営業が正確に業務内容を把握することは非常に重要で
す。
コーディネーターが派遣スタッフを選択する営業が取ってきた仕事に、誰を派遣するかを選び出すのがコーディネーターの役割です。
システムで管理された多くの登録スタッフの中から、派遣先が要求するスキルを満たす者を検索し、候補者を選んでいきます。
そして、候補者に仕事の説明をして、本人が了解すれば、基本的に決定です。
どこまで適した人材を選べるかは、派遣会社の評価のポイントになりますから、この役割も重要です。
中小の派遣会社では、営業がコーディネーターの役割を兼任することが多いようです。
一見不便なようですが、派遣先の要望が正確に伝わり、スタッフの最適な選択につながるというメリットがあります。
一方、大手の派遣会社では、役割が分業されているため、派遣先の要望が伝わりにくいことが考えられます。
しかし、営業にコーディネーターが同行して派遣先の要望を確認するなど、適切なマッチングをするために、十分な工夫がされています。
派遣が始まってからも、スタッフへのフォローが必要です。
特に初めての派遣先や派遣スタッフには、初日、3日後、1週間後と、営業が連絡を入れて、状況を確認します。
1週間うまくいけば、ほとんどの場合は問題なく派遣期間満了まで就業できるそうです。
トラブルがあれば、営業が解決に当たりますが、パソコンの操作が分からないなど、仕事の技術的なフォローが必要なときは、業務の専門知識のあるアドバイザーが介入して対処することもあるようです。
大手では、スタッフの人間関係などの悩みを聞く力ウンセラーもいますが、中小では、営業がこの役目も担います。
このように、営業は多くの重要な役割を担い、派遣会社の評価につながる重要な部門といえます。
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