個別相談とグループワーク
ハローワークでは急速な勢いで自己検索機を導入したり、ハローワーク・インターネットサービスを拡充するなど、膨大な数の求人情報にアクセスできる機会を増やしてきました。
その後、求職者の職業相談などの個別対応の機能として、都市部のハローワークにキャリアコンサルタントを配置するなど、求職者に対する職業相談機能の強化が図られました。
そして、制度として、求職者一人一人に対して細かいサービスを提供する「再就職プログラム」が作られ、これは早期に再就職を希望する人だけを対象に、一人一人に担当コンサルタントがついて、マンツーマンで履歴書の書き方から面接の受け答えの仕方まで指導してくれるのです。
これまではハローワークの窓口は混雑しているため、求職者個々の状況にあったアドバイスをしてもらうことが難しかったのですが、この制度を活用することで、期間限定ではありますが、マンツーマンで細かいサービスを受けることができるようになったのです。
また、「グループワーク」というものが行なわれ、求職者が1ヶ所に集まり、そこでセミナーを受けるだけでなく、参加者同士が情報交換したり交流していく中で、お互いに励ましあいながら転職活動をしていけるのです。
この「グループワーク」の要素を取り入れて成果をあげたのが「キャリア交流プラザ」で、人材銀行に登録した中高年が原則50名1クラスになって、就職支援セミナーを受講し、講師が一方的に講義するだけでなく、「経験交流会」といいメンバー同士が発表しあったり、情報交換しあう場が設定されているのです。
このキャリア交流プラザは廃止となってしまいましたが、ジョブカフェや若者ハローワーク関連施設でも、同じようなグループワーク型セミナーの取り組みが行なわれているようです。
失業した人が辛いと思うことは、一人で孤独感に耐えながら求職活動を続けていかなければならないことで、求職者同士が交流できる「グループワーク」式セミナーは、そのような精神的負担を軽くしてくれるいうだけでも、失業者には有効な制度なのです。
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