キャリアはなくても協調性
履歴書や職務経歴書を作ってみたものの、自分には誇れるものが何もなかったと、自信を失う人もいるかもしれません。
特にキャリアの浅い若い人の場合は、経験重視で即戦力を求める企業のニーズからみたら、他の人に比べて見劣りするのは事実です。
そういう人が就職でよい結果を出せないかというと、そうでもありません。
履歴書や職務経歴書だけで判断するのではなく、その人の人間性を見ているという会社も多く、特に協調性とコミュニケーション能力です。
会社に利益を出してくれるか、それを応募書類と数十分の面接だけで見極めるのが難しいのは会社側をわかっており、その人が組織に入ってきて、果たしてみんなとうまくやっていけるか、を見る会社が多いのです。
ハローワークで募集している中小企業が重視するのは、職務の能力そのものよりも、人柄や協調性なのです。
中小企業の場合、組織が小さいため、入社後、他のスタッフと強調してやっていけなかったりすると、会社経営に支障をきたしてしまうのです。
ですので、すばらしい学歴やキャリアを持っている人が、「うちには合わない」と不採用になることもあり、若くてキャリアのなくても、「みんなとうまくやっていけそう」と採用される場合も現実にあるのです。
なのに「自分には何のキャリアもない」と卑屈になると、それが態度に表れて、余計コミュニケーション能力や協調性がないと判断されかねないのです。
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