中途採用面接で聞かれること
中途採用の面接は、新卒時の就職の面接とはイメージも内容も違い、新卒面接のように意欲や見込みを問う質問よりも、これまでの業務の中身・技能レベル・努力の結果といった事実や実績を問う質問が中心になります。
また、職場になじめるか、労働条件は折り合うかなども重要な質疑応答の課題となっています。
中途採用で求められる人材は会社ごとに千差万別で、面接の目的は雇う側と雇われる側のマッチングの確認にあり、採用基準もそれぞれの業務内容や役割のほか、経営規模、在職者の人員構成など会社の諸事情が勘案され、ニーズの内容が具体的なのです。
例えば、「入社後、何をしたいか」という質問でも、将来性や可能性を示す回答を期待する新卒面接とは狙いが違い、即戦力になれる内容を伝える回答を出す応募者でないと評価されません。
転職面接の定番質問は、「志望動機」「退職理由」「前職経験」で、そのほか「自己PR」を求められたり、「残業への対応」を聞かれたりしますが、どんな質問にも狙いがあります。
例えば、「当社までどうやって来ましたか」といった、よくある冒頭の質問で、普通は応募者の緊張を解くための会話ですが、遠距離通勤者の場合は別の意図もあり、ルートの説明に加えて「前職もこの近くでしたから」など、通勤に無理がないことを伝えることが大切です。
<面接の質疑応答の流れ>
□導入の質問
最初は軽い話題が出るのが一般的で、緊張をほぐして、うまく言葉のキャッチボールをしようというのが目的で、担当者が冗談を言っても、笑顔一つ見せずに固まったままで回答していると、コミュニケーション能力が疑われます。
□業務関連スキルの確認
応募書類をみながらの質問が多く、職歴や経験値や技能レベルを聞かれますので、数値やデータ、エピソードなどを使って具体的に回答していきます。
□仕事姿勢や適性の確認
仕事や職場に対する考え方、スキルアップに対する意欲、将来目標などが聞かれ、仕事面・人間的な面のマッチングに加えて、意欲や向上心から入社後に戦力となるまでの期間の目安、入社後の貢献度の度合いや勤続意志などが判断されます。
□会社・仕事・待遇の説明
担当者の側から事業内容や具体的な仕事内容、就業規則や待遇についての説明があり、「当社についてのことをどの程度知っているか」という質問の回答次第で、説明内容の密度が変わることもあり、不明な点はここで尋ねます。
□就業条件への適応力の確認
出張や交代勤務などの具体的な勤務条件に対応できるか、また在職者も含めて入社可能日の確認などが行われ、そのほか育児・介護との両立、健康面の問題などで担当者が抱く懸念が質問される場合があります。
□給与条件の打診
会社規模や面接担当者の役職によっては、ここで最低必要額を伝えて話し合うこともできますが、基本的には会社の提示額を待つ方が無難です。 |
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