職業紹介所とは
職業紹介を行う主体としては、国が設置する「公共職業安定所」と厚生労働大臣が許可を得てまたは届出をして職業紹介事業を行う「職業紹介事業者」とがあります。
公共職業安定所は、「職業紹介、職業指導、雇用保険その他職安法の目的を達成するために必要な業務を行い、無料で公共に奉仕する機関」として設置されます。
公共職業安定所によってなされる職業紹介は無料で、その設置目的との関係から、失業した人が再就職をするための職業紹介や就職困難者の就職促進のための職業紹介が中心になっています。
公共職業安定所は、求職者に対しその能力に適合する職業に就く機会を与えるため、および求人者に対してその必要とする労働力を確保することができるようにするために、必要な求人または求職の開拓を行い、学生生徒等の職業紹介について、学校と協力して、学生生徒等の能力に適合した職業にあっせんするよう努めることとされています。
職業紹介事業者には、有料職業紹介または無料職業紹介を行う民間の職業紹介事業者と無料職業紹介を行う地方公共団体とがあり、このうち有料職業紹介を行う民間の職業紹介事業者は、スカウト行為等を含む転職者への職業紹介を中心に職業紹介事業を行い、学校等の職業紹介事業者は、その生徒等の構成員のために、地方公共団体は、その地域内の若年者等の支援を必要とする住民のために、無料職業紹介を行います。
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