会社倒産で未払賃金の順位
会社が倒産した場合の賃金債権の順位は何番目になるかについて、順位として第1順位者は担保権のついている債権です。
金融機関が第1順位者であれば担保不動産を競売して、優先的に債権回収ができるのです。
第2順位は税金・社会保険料です。
第3順位になるのが賃金債権になります。
税金や社会保険料が賃金債権より優先していますから、倒産するような会社は、大抵、税金や社会保険料を滞納していますから、まず税金と社会保険料を支払ってから、余ったら賃金債権が支払われることになるのです。
労働者があっても国ですから、現在、労働者の生活を優先させるよう、労働者への未払い給与や税金や社会保険料より優先させる改正作業が行われています。
ILO−173号条約は、使用者が支払不能になった場合、賃金債権は優先的に保護され、税金・社会保険料より優先順が高くされています。
ただし、日本はこの条約をいまだに批准していません。
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