企業年金制度がある会社
企業年金を導入している会社もあり、厚生年金基金、確定給付企業年金、確定拠出年金が代表的なものであり、これらは福利厚生の一環として会社が独自にもうけています。
企業年金制度のある会社に勤めたことのある人は、それぞれの制度からも年金が支給されます。
厚生年金基金は、公的年金である厚生年金保険の一部を代行し、さらにプラスアルファの金額を支給するものです。
厚生年金基金のない会社に勤める被保険者は、国に厚生年金保険料を納付して、そして、老後に国から老齢厚生年金をもらいます。
一方、厚生年金基金のある会社に勤める被保険者は、国に厚生年金保険料を納付すると同時に厚生年金基金に掛金を納付します。
老後は国から老齢厚生年金が支給されるだけでなく、厚生年金基金から国の代行部分とプラスアルファ部分が支給されます。
厚生年金基金は、厚生年金保険の代行給付を行うことから、制度運営上の制約が多く、また年金資産の運用環境の悪化等により財政状況が不安視されています。
そこで、代行給付を行わずプラスアルファ部分の支給のみを担う制度として、確定給付企業年金が平成１４年に始まりました。
確定給付企業年金には、会社が契約を結び外部機関で年金資産を管理運営する規約型と、厚生年金基金に相当する企業年金基金を設立し制度を実施（厚生年金基金のような代行給付は行わない）する基金型という２つがあります。
確定給付企業年金を実施する会社に勤める人は、老後に確定給付付企業年金からの給付があります。
厚生年金基金や確定給付企業年金は、あらかじめ将来の給付額が決まっている確定給付型の年金制度です。
一方、確定拠出年金は、年金資産の運用を加入者自らが自己責任で行う確定拠出型の年金制度として始まりました。
確定拠出年金には、会社が実施する企業型と個人が独自に加入する個人型があります。
企業年金制度として企業型を実施する会社に勤める人は、確定拠出年金からの給付があります。
| 厚生年金基金 |
公的年金である厚生年金保険の一部を代行し、さらにプラスアルファの給付を支給します。 |
| 確定給付付企業年金 |
代行給付は行わず、プラスアルファ部分の支給のみを担う制度です。
会社が契約を結び、外部機関で年金資産を管理運営する規約型と、厚生年金基金に相当する企業年金基金を設立し制度を実施する基金型があります。 |
| 確定拠出年金 |
年金資産の運用を加入者自らが自己責任で行う確定拠出型の制度です。
会社が実施する企業型と個人が独自に加入する個人型があります。
会社が企業年金制度として行うのは企業型です。 |
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