書類選考で落ちる履歴書
中途採用の選考基準や求められる人物像は非常に具体的なので、その分だけ会社ごとに差があり、同じ応募条件をクリアしていても、受かる会社と受からない会社があることが多くあります。
しかし、何社受けても書類選考で落ち続けてしまうようならば、応募書類に問題がある可能性が高いといえます。
会社にとっても新しく社員を雇うことは重大な決断で、非常に困難な作業で、ときには数十倍になる人数の中から適切な一人を選ぶこともあるのです。
ですので、書類選考は採用担当者にとって、重要な第一関門で、例えば、面倒くさそうに書きなぐったもの、空欄や「特になし」ばかりのもの、日付を修正して使いまわしたもの、スナップ写真を貼ったものなどは、内容を読むまでもないと思われるのは当然なのです。
しかし、問題はきちんと本人は作成したのに、落ち続ける場合で、次の点を確認してみます。
@履歴書の写真は証明写真ではない
履歴書の写真とは、人相が悪くても、フケ顔でも、疲れ顔でも本人の確認が取れればよい証明写真とは違うのです。
履歴書の写真は、自分の身代わりに面接を受けるのだということを認識しなければなりません。
服装や髪型、女性ならメイク、表情などに気を配り、写真館で撮影してもらうことが結果的にはうまくいくのです。
A手近な店で履歴書用紙を購入してしまう
コンビニに置いてあるのは、新卒者向けの履歴書用紙なので、30代になっても「得意な科目」を書いたりするのはマイナスで、複数の履歴書の種類がそろっている大きな文具店などに足を運び、自分に合うものを選ぶようにします。
B適切な応対が望めない連絡先を記述する
実家などを連絡先にするなら、あらかじめ家族に応募先社名や連絡があることを伝えて頼んでおきます。
ただし、適切な応対を望めない高齢者や幼児がいるような場合、また、在職中の会社を連絡先にするのは避けるようにします。
一人暮らしでも留守番電話、ファックス、携帯電話、Eメールなどを記載しておきます。
C「本人希望記入欄」は希望を書くのではない
履歴書の「本人希望」とは「働く上で譲れない条件」のことをいい、これを単純に理想の給料や勤務地を書いてしまうと、すぐに落とされることになります。
逆に、絶対に記述すべきことは志望職種で、中途採用では複数職種の同時募集が多いので、求人広告によっては、応募職種が不明となり、選考の対象外とされることもあります。
D「見本」のような志望動機
志望動機で書くべきことは、たくさんある求人広告の中で、なぜその会社を選んだのかという理由、またどうか働きたいかということですから、自分の言葉でそれらを具体的に書かないと、自己アピールどころか、入社できればどこでもいい応募者といったマイナス印象を与えてしまうのです。
E職務経歴書をつけるから「職歴欄」を省略
採用担当者が最初に見るのは、基本の書類である履歴書ですので、いくら職務経歴書のほうで詳細な職歴を説明してあっても、省略記載は避けるべきです。
履歴書に必要最低限の情報がもれていると、応募者への興味が湧かず、せっかくの職務経歴書にも目を通してもらえないあるのです。
F採用選考に不可欠な判断材料の記述が不足
応募条件がある求人広告には、似たような実力レベルのライバルが集まるため、書類選考による応募者の絞込みでは具体的な前職経験や知識・技術の内容が決め手になります。
ですので、評価判定の基準になる情報が記述されていないものはどうしても不利になるのです。
単に「営業経験あり」では情報不足で、「何を、どこに、どう営業し、どんな業績を挙げたか」まで書くべきなのです。
G独自の書式で履歴書をパソコンで作成
外資系企業への応募や研究職志望などの特定の場合を除くと、パソコンで自作した履歴書は不評なのです。
書き文字が見たい、ほかの応募者の種類と比べたり整理するのに不便、大量作成したようだ、などの感想があるようです。 |
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